新進気鋭のフォトグラファー、室岡小百合の5つの源

弱冠18歳、独特の世界観で見る者を惹きつける気鋭のフォトグラファー、室岡小百合。神秘的で温かみのある作風を武器に美しく日常を切り取る彼女は、間違いなく次世代を担う才能だ。そんな彼女のクリエーションを支える5つの要素を訊いてみた。

1

黙ってじっくり考えて、なんとなく形になりそうになってからやっと言葉に出す。すぐ口に出してしまうと鮮度が落ちてしまって、ダメになるスピードが早くなってしまうような気がするから。黙って熟考できる時間が必要。

2

音楽に触れている時間

作品制作の際は、音楽からインスピレーションを受けることがしばしば。常に音楽を聴いているか、歌っていたい。今は写真を撮っているけれど、本当は歌手にもなりたかった。

3

憧れ・目標

憧れやミューズがいること。 “あんな風になりたいから頑張る”。そういう目標が私のクリエイティビティや写真に対する活力を刺激します。

4

非日常

旅をしたり、新しいモノやコトにチャレンジしたり……。定期的に非日常を経験する事で自分をリセットします。最近旅行したのは、湘南の大磯。

5

父親

今は亡き、私の大好きな父親。生まれてから数年しか過ごしていないのに、その数年間で私に与えてくれたものは今もずっと消えないし、父の存在がなければ今の私らしさはありません。もし生きていたら、一番撮りたい人です。

室岡小百合 (MUROOKA SAYURI)1998年神奈川県生まれのフォトグラファー。青山学院大学在学中。高校3年次に、ロンドン芸術大学にて留学を経験し、ファッションフォトを学ぶ。ファッション系の雑誌や各媒体や展覧会で作品を発表する傍ら雑誌編集や翻訳なども行い、活躍の場を広げている。

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