新しい音を求めて世界へ、新進気鋭のトラックメーカーQrionのクリエーションに不可欠な5つのエレメント

時代の進化とともに、若くして日本を飛び出し世界へ挑むクリエイターが増えつつある昨今。トラックメーカーであるQrionもその一人だ。10代の頃からWEB上で作品を発表し、カナダ出身のDJ/プロデューサーであるライアン・ヘムズワースに見出されたことから海外からも注目を集め、昨年5月にはアメリカツアーを成功させた。新たな音を求めてサンフランシスコに活動の場を移した彼女に、クリエーションに欠かせない5つのエレメントについて伺った。

1

CubaseのeLicenser

活動当初からずっと使い続けているPC用音楽作曲ソフトを開くための、ライセンスが入ったUSBです。ですが、何度も本体が壊れて5回くらい買い換えました。肌身離さず持っています。

2

A$AP Fergの「Work」

自分が本格的にアメリカのヒップホップを聴くようになったキッカケの一曲で、今でもRemixをライブで流しています。母が、Lil WayneやFetty Wapが好きなので、日本にいるときはインターネットラジオでヒップホップを一緒にディグったりもしていました。

3

クラブに行くこと

現地の人たちの雰囲気を勉強する意味も込めて、通っています。自分はアメリカでのクラブ経験がまだ少ないので、習慣的に足を運んで体感するようにしています。

4

hulu

アメリカのスラングを学ぶためにリアリティショーを観たり、時事ネタが風刺されているアニメを観たりしています。「The Eric Andre Show」と「ファミリー・ガイ」が大好きです。

5

マクドナルドのチキンナゲット

大好きなアメリカンフード。揚げたてが最高です。

ここに来て、文化の違いや思うようにいかないことに直面した時、日本にいる頃から大好きだったナゲットを食べて元気を出します。

Qrion/1994年札幌生まれ。高校時代に2枚のEPをSenSeから2週連続でリリース。2015年3月にアメリカ サンフランシスコ公演、2015年5月・9月にアメリカツアーを成功させる。現在はサンフランシスコを拠点とし、2016年12月Giraffageによる「The Bring Me Your Love Tour」にサポートとして出演予定。

soundcloud.com/qrionqrionqrion

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