「Young Juvenile Youth」のゆう姫を刺激する5つのMV、音楽と映像の妙

シンガーのゆう姫と、電子音楽家のJEMAPURによって編成された注目のエレクトロニックミュージックユニット、「Young Juvenile Youth」。そのフロントマンであるゆう姫は、新しい音楽を創造し、音楽の価値を再定義しようとするシーンの若き担い手の一人だ。そんな彼女を刺激し突き動かしてきた5つのMVをたどっていくことで、彼女の創作の根源を垣間見ることができた。

1

SEVDALIZA - THAT OTHER GIRL

Directed by Pussykrew

SEVDALIZAのセクシーでスモーキーな歌声とシンプルな構成のこの曲が、彼女の作品の中でも特に好き。前から気になっていたPussykrewという映像ユニットの近未来でミステリアスな映像世界とのコラボレーションが悔しいくらいカッコいい。

2

TOMMY CASH - WINALOTO‬‬‬‬‬

Produced by: Anna-Lisa Himma

Directed by: Tommy Cas

ユーモアと狂気と美が入り交じったようなMV。構成はシンプルなのにとてつもなくパワフル。裸体が並んで山脈のように見えるシーンがとても美しくて好き。しかもディレクションはアーティスト本人ってところも凄い。

3

Valentino Khan - Deep Down Low

Directed by Ian Pons Jewel

最近出演・音楽で参加させて頂いた「KAMUY」のショウダユキヒロ監督の紹介で知り合ったIan Pons Jewell監督の作品。このMVが撮影されたのは東京で出演者も全て日本人なのに、Ianが撮る日本は全く異空間というか、異質な雰囲気になる。気持ち悪くて気持ちいいみたいな両極端なところがツボ。

4

Le1f - Koi

Directed by Simon Ward

曲もMVにも心地良い”違和感”みたいなのがあって、説明出来ないんだけど、なんか好き。とはいえクオリティーが高くて、クセになる。空を鯉が泳いでいるシーンが特に好き。

5

Young Juvenile Youth - Youth

Directed by Kosai Sekine

私事ですが、最近リリースした”Youth”という曲のMVで、YJYのMV”Animation”の時と同じく関根光才監督が手がけています。関根監督の描く”Youth”はファンタジックな世界で、まるで台詞のない映画を観ているような美しい作品です。

ゆう姫

2012年より活動をスタートしたエレクトロニックミュージックユニット「Young Juvenile Youth」のシンガー。2015年に、iTunesが世界中のニューカマーの中から厳選する「NEW ARTIST スポットライト」に選出された。同年リリースされたミニアルバム 「Animation」が、iTunesエレクトロニックチャートにおいて7週連続1位を獲得。2016年5月には「Hive」、「In Blue」を配信限定リリース。10月に第二弾チャプターとして、新曲「Youth 」、「A Way Out」を配信し、数量限定カセットテープもリリースした。近年では、朝霧JAM、EMAF TOKYOなどへの出演や、METAFIVEのオープニングアクトをつとめるなど、精力的なライブ活動を行っている。

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