ノヴァ・ハート(Nova Heart)
北京のアシッドテクノバンド、ノヴァ・ハートは、“北京のロッククイーン”の異名を持つリードシンガー、ヘレン・フェン・ハイニン(Helen Feng Haining)がイタリア人プロデューサーのロディオンと出会い、組むことを決めたときに結成された。2014年にファーストフルアルバム『ノヴァ・ハート』をリリースすると、翌年にはイギリスのグラストンベリ・フェスティヴァルで初めて演奏した中国人バンドの1つとなった。
チェン・リー(Chen Li)
人気歌手フェイ・ウォン(Faye Wong)を彷彿とさせながらも、唯一無二の声を持つチェン・リー。フォークシンガーとしてだけではなく、作曲家や作詞家としても活躍。「その後に混沌を残し、あなたは去った。年月が私の執着を奪っていく」など、美しい歌詞を自ら手がけている。彼女の音楽を何らかのジャンルに区分するのは難しい。なぜなら、そのサウンドは真にオリジナリティあふれるものだからだ。
ダボズ(DaBozz)
5月にファーストソロアルバム『ホワイト・ナイト』をリリースしたダボズ。このオルタナティヴ・ヒップホップのアーティスト(別名“アーンティ・コールド”)が放った初のアルバムは、ロマンティックかつ率直で冷酷さまでをもあわせ持っていた。男性ラッパーにしばしば見られるような自画自賛的要素はなく、女性らしさというユニヴァーサルなテーマに基づくそのサウンドは、切れ味鋭く力にあふれ、心揺さぶるものに仕上がっている。
サウス・アシッド・ミミ(SOUTH ACID MIMI)
ビキニ・キル(Bikini Kill)、アクション・パクト(! action pact !)、アタリ・ティーンエイジ・ライオット(Atari Teenage Riot)やヤー・ヤー・ヤーズ(Yeah Yeah Yeahs)などの音楽に影響を受けたこのガールズバンドは、中国雲南省の省都・昆明市出身の女性3人によって2013年に結成され、国内をツアーするようになった。昆明市で育った3人は、同じ雲南省の少数民族リス族の言葉を使って、中国の若者の日常を歌った『nunudugu』を世に送り出している。
チャチャ(ChaCha)
ビヨーク(Bjork)やエリカ・バドゥ(Erykah Badu)に影響を受けたというチャチャ。だからこそ、彼女のサウンドもまた、ヒップホップやイージーリスニング、未来的なエレクトロやダブ/レゲエなど、音楽のジャンルを自由に飛び越えるのだろう。レゲエやヒップホップが好きなら、チャチャの音が心に響くことは間違いない。