黒いドレス
ファッションの歴史が更新されるとき、いつも、それがあった。たぶん、自分にとってすごく特別なものです。シックにもなるし、まるでゴシックのようなスタイルにもなれる。強くいられるし、ときには少女のような気持ちも持っていられる。
白いシャツ
アイロンをかけて「着る」という行為は、ここにあって、どんなに新しいものが現れても、時代が流れても根底にあるもので、普遍的なものであることを忘れないでいるために。これを着られなくなったら、自分は終わりだと思っている。
ハイヒール
履いた瞬間、背筋が伸びて緊張感が持てる。家の中では履かないものだから、おそらくこれでオンオフもついてくる。目線が低くなると不安になってしまうから、ないと生きていけないのです。何より、スタイルがよく見えて、服がきれいにみえるから。
は、なくて、
ひとりでいること
周りの人には恵まれている。感謝している。だからこそ、ひとりでいる勇気とか覚悟を持っていたい。
髙山エリ/スタイリスト
文化服装学院スタイリスト科卒業後、アシスタントを経て、2007年よりフリーのスタイリストとして活動を開始。2012年自費出版印刷物『ギリギリマガジン』発行。2015年にはNHK連続テレビ小説『まれ』の衣装スタイリングを担当する。2016年8月にはセレクトショップ「ハウス@ミキリハッシン」にてレディースブランドの監修に携わるなど、多岐に渡って活動する。