今この瞬間を生きる女性を鮮明に活写する、作家山内マリコの5つの情景

文壇に登場してまもなく、現代を生きる女性の不安や葛藤、そして先にある希望を、その鋭い観察眼と軽妙な筆致で描き続けた作家の山内マリコ。特に、若い女性から圧倒的な支持を得る彼女は、作品を通して今この過渡期を生きる女性たちへ温もりある声援と強いメッセージを送り続けている。そんな彼女が、自らのクリエーションに日々影響をもたらしているという、穏やかで細やかな5つの情景を教えてくれた。

1

15年連れ添っている猫

名前はチチモ、サビ猫の女の子です。大学生だったころに拾って、それからずーっと一緒。自分の子供だと思って大事に育てています。

2

夫と家でだらだらごはんを食べる時間

結婚2年目、一緒に住むようになってからは5年が経ちます。ケンカしながら年々仲良くなっている。家事はもちろんシェアする主義。

3

週イチで買うお花

素敵なお花屋さんと出会い、とにかく花に夢中です。部屋に花がないと元気がなくなるので、暇を見つけては買いに行っています。

4

部屋をいろどる現代アート

手が届く範囲の、若手アーティストの作品を部屋に飾っています。街を歩いていて、ギャラリーを見つけるとふらっと入ってしまう。

5

月イチで帰っている地元

ラジオ番組の収録のため、地元の富山に月イチで帰るようになってもう3年。住んでいたころとは違ったものが見えて楽しいです。

山内マリコ/1980年富山県生まれ。作家。2012年『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎文庫)でデビュー。2016年に、著作『アズミ・ハルコは行方不明』(いずれも幻冬舎文庫)が蒼井優主演、松居大悟監督で映画化された。最新刊は『あのこは貴族』(集英社)。「野性時代」にて長編小説を、「anan」「TVブロス」等でエッセイを連載中。

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和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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