ドキュメンタリー写真や、人体の不思議と素晴らしさを探る人々にインスパイアされるというナオミ・ウッド(Naomi Wood)。温かい視線で荒削りに生々しく被写体の魂を捉えるナン・ゴールディン(Nan Goldin)に強い影響を受けたからこその視点だ。「ナン・ゴールディンは、そこにある感情をそのまま完全な形で写真に捉える。それは被写体を本当に理解しないことには絶対にできないこと。彼女が虐待行為を受けた後に撮ったセルフ・ポートレイト作品があるんだけれど、そこには、タフでありながらも傷ついた繊細な姿の彼女が捉えられている。その作品は、見るたびに私の心を強く捕らえるの。」ミッドランド地区に育ち、Bath School of Artで美術を学んだ後、写真と出会ったナオミ。写真と出会って初めて、彼女は自身を取り巻く世界とコネクトする方法を見出すことができたのだそうだ。