須藤絢乃写真展「てりはのいばら」
自身がさまざまなキャラクターになりきり、その姿を写真として納めた作品が、国内外で高い評価を受けるアーティスト・フォトグラファーの須藤絢乃。彼女の新作セルフポートレートの個展が開催中。本展では、谷崎潤一郎の代表作である「細雪」の作中に登場する、蒔岡姉妹をモチーフにしたセルフポートレートを展示。作品中には、かつて谷崎が実際に住んでいた打出の家(富田砕花旧居)や、愛用の家具も登場。大阪・阪神間で育った彼女が「細雪」を通して見た阪神間モダニズム、そして近代の女性像を自らが被写体になり、体現していく作品となっている。
芦屋市谷崎潤一郎記念館 ロビーギャラリー(http://www.tanizakikan.com/lobbygallery.html) /開催中〜12月10日(土)/ 10:00〜17:00 (入館は16:30まで、最終日15:00まで)/ 月曜休館 / 入場料:一般400円、大・高生300円、中・小生無料 ※団体料金(20人以上)は2割引、65歳以上および身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳、療育手帳をお持ちの方、並びにその介護者1名は半額
女4美展2016
女子美術大学を卒業した女性作家、ながわよしこ・上野登志子・清水霞幽・柴田くに子の4人が集い、版画・布画・書画・パステル画と、それぞれ異なる技法で制作した新作が並ぶ展示会「女4美展2016」が、銀座のGallery龍乃屋で行われる。4人の仲間による「女4美展」は、今年で13回目を迎える。年を重ねてもなお精力的に制作を続ける彼女たちの世界観に触れてみてほしい。
Gallery龍乃屋 (http://members3.jcom.home.ne.jp/ueno.toshiko/g.tatsunoya/joshibiten2016.html) / 12月5日(月)~12月11日(日)/ 12:00~18:00 ※最終日は17:00まで / 入場無料
「女子と渋谷の展覧会 from シブカル祭。」
一時休業中の渋谷PARCOや駅前の大規模な再開発など、変わりゆく渋谷の街。スペイン坂に新たにオープンする「GALLERY X BY PARCO」では、こけら落としとなる第一弾企画として、毎年秋に渋谷PARCOで開催されてきた女子クリエイターの祭典「シブカル祭。」のスピンオフ企画「女子と渋谷の展覧会 from シブカル祭。」が開催される。「渋谷のストリート」をテーマに、女子クリエイターたちが作品を制作・展示。ペインティング、写真、映像など、さまざまなメディアと手法で作り上げられる、「シブカル祭。」らしい、何でもありで刺激的な空間を味わえば、渋谷の“今”を体感できるはず。オープニングを盛大に祝うライブ&パフォーマンスや、女子クリエイターたちによるクリスマスマーケットも開催予定。
GALLERY X BY PARCO(http://www.parco-art.com/web/gallery-x/exhibition.php?id=1030 )/ 12月9日(金) 〜 12月25日(日) / 11:00-20:00 ※「シブカル(OPENING)NIGHT!」:12月9日(金)19:00〜21:00、「クリスマス直前! プレゼントマーケット! 」:12月17日(土)12:00〜 ※予定 / 会期中無休 / 入場料無料 / 参加クリエイター:愛☆まどんな、青柳菜摘、オカダキサラ、シシヤマザキ、とんだ林蘭、若木くるみ、UMMMI.
19th DOMANI・明日展
将来の日本の芸術界を支える人材育成プログラムの一環として、文化庁が1998年から実施している「ドマーニ・明日展」が、今年度で19回目を迎える。国立新美術館の豊かな空間を用いて行われる本展では、若い作家たちによる絵画・写真・映像・アニメーション・インスタレーション・陶芸・メディアアートなど多様な表現に触れることができる。エビチリを目の前に白目を剥く自画像で『GEISAI#6』の金賞を受賞し、その巨大な「変顔」の作品が注目を集めるアーティスト・松井えり菜をはじめ、次世代の日本のアートシーンを支える人材が集う、特別な機会だ。
松井 えり菜《顔の惑星~リンカネーション!!!~》2016年
未来を担う美術家たち 19th DOMANI・明日展 文化庁新進芸術家海外研修制度の成果 (http://domani-ten.com) / 国立新美術館 企画展示室2E / 2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)/ 10:00~18:00 ※金・土は20:00まで / 火曜定休 ※2016年12月20日(火)~2017年1月10日(火)休館 / 入場料:一般 1,000円 ※1月21日(土)は入場無料