things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Dec
26
-
Feb
19

Anne Collier展「Women With Cameras」

ロサンゼルスに生まれ、現在ニューヨークを拠点に活躍する女性写真家アン・コリーアーによる日本初の展覧会が、ラットホールギャラリーで開催中だ。タイトルの通り、カメラを構えている女性の姿が映されたスライド80枚で構成されている本展。スライドに使われている35mmフィルム写真は、すべて作家自身が1970年代から2000年代初期(すなわち写真のデジタル化の直前期)にかけて、蚤の市やネットオークションで探し出したアマチュア写真たち。そこには匿名の誰かによって撮影された“誰か”の人生の一部が切り取られている。蒐集という行為に基づき、写真の本質や文化に対して考察することから生まれるユニークな彼女の作品は見る価値あり。

RAT HOLE GALLERY( http://www.ratholegallery.com/exhibitions/2016/04Collier/intro.htm) / 開催中〜2017年2月19日(日)/ 12:00〜22:00 / 月曜休館 / 入場無料 / Photo:Anne Collier

Women With Cameras (Anonymous), 2016

Dec
26
-
Feb
12

鴻池朋子展「皮と針と糸と」

架空の動物や異世界を表現し、観る者をその世界へと誘う作品を生み出してきたアーティスト・鴻池朋子。我々の想像力を未知の領域まで飛躍させる彼女の美術表現は、日本のアートシーンにおいて大きな存在感を示してきた。そんな彼女の個展「皮と針と糸と」が、新潟の万代島美術館で現在開催されている。反響を呼んでいる24メートルに及ぶ作品《皮緞帳》をはじめ、彼女の作品に多く見られる“縫う”という行為に焦点を当てた本展は、「人間がものをつくり生きていくということは、自然に背く行為であり根源的な暴力である。」という再帰的な矛盾を投げかけ私たちを挑発する。新潟という土地の手触りを感じながら、彼女の作品世界に触れ、根源的な問いに対峙する“アート”な時間を過ごすのもおすすめだ。

新潟県立万代島美術館 (http://banbi.pref.niigata.lg.jp/exhibition/open/) /開催中~2017年2月12日(日)/10:00~18:00/休館日: 1月3日(火)、1月16日(月)、1月30日(月)/入場料:一般1,000円 大学・高校生800円 前売券800円/Photo:鴻池朋子《皮緞帳》(部分) 2015-16年©Tomoko Konoike (撮影:宮島径)

Jan
6
-
20

矢野顕子主演 映画『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女~』 [2017デジタル・リマスター版]

1976年にソロデビューし、その個性的な歌声と自由奔放なピアノで奏でる楽曲で、唯一無二の存在として音楽業界で不動の地位を確立したシンガーソングライター・矢野顕子。ソロデビュー40周年を記念して、1992年に発表したピアノ弾き語りによるカバーアルバムの名盤「SUPER FOLK SONG」のレコーディング風景を捉えた伝説のドキュメンタリー・フィルムが、現代の技術でデジタル・リマスタリングされ、期間限定で劇場上映される。編集なしの“一発録”レコーディングを行った「SUPER FOLK SONG」の現場に完全密着し、収録された本作。緊迫した空気の中、何度も失敗しては弾き直す姿や、納得したテイクを録り終え、満面の笑みを浮かべる姿など、一心不乱にレコーディングに没頭する彼女の姿を捉えた、日本音楽史に残る伝説的な作品となっている。高画質・高音質で上映される臨場感溢れる映像に触れ、楽曲が生まれる瞬間の息吹や鼓動を感じ取ってほしい。

公式サイト(www.110107.com/yanoeiga)/17年1月6日(金)より新宿バルト9他にて、2週間限定ロードショー!/配給:ライブ・ビューイング・ジャパン/Ⓒ映画『SUPER FOLK SONG~ピアノが愛した女。~』[2017デジタル・リマスター版]/監督:坂西伊作 出演:矢野顕子 鈴木慶一、谷川俊太郎、糸井重里、三浦光紀、宮沢和史、David Rubinson(出演順)/1992年/日本/モノクロ/DCP/2ch/79分/スダンダード/企画・主催: ソニー・ミュージックアーティスツ 配給協力|ソニー・ミュージックダイレクト

Jan
6
-
Dec
11

ポップアップショップ「YES,WORLD WIDE SYMPATHY, YES. by skydiving magazine」

カメラワークからグラフィック制作まで幅広く手がけ、自身がディレクション&制作した衣類などのアイテムも人気を集める平野正子と、アクセサリーの制作やビジュアルのアートディレクションなどを手がける村田実莉の2人によるビジュアルマガジン『skydiving magazine』。今回、第2号発行を記念して、マガジンの世界観をリアルに表現したポップアップショップイベントが表参道ROCKETで開催される。本展では、誌面に登場する架空の故人の洋服やアクセサリーといった遺品をオンラインでつなぎ販売する百貨店「nahaha department store」を会場内に再現し、オリジナルアイテムを展示、販売する。また、会場で購入可能な最新号には、その独自のセンスがストリートを中心に人気を集め、自身のファッションスタイルも注目されている、また、ヘアサロン「LAND」ディレクター兼ヘアメイクアーティストの篠原かおりとともに作り上げたビジュアルも掲載。新しい年の始まりに、次世代の女性クリエイターたちのクリエイティビティを感じながら、ショッピングを楽しんでみて。

OMOTESANDO ROCKET(http://omotesando-rocket.tumblr.com/post/154070776034/upcoming-yesworld-wide-sympathy-yes-by )/2017年1月6日(金)〜1月11日(水)※オープニングパーティー:1月6日(金)19:00〜21:00/11:00〜21:00 ※1/9 〜20:00、1/11 〜18:00/会期中無休/入場無料

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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