things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Feb
16
-
17

快快 「CAT FISH」

国内外の芸術祭や公演を成功させるなど、今注目の気鋭劇団、快快(FAIFAI)による約3年ぶりとなる新作「CAT FISH」が遂に公演される。“CAT FISH”とは、ネットスラングで“なりすまし”のこと。時代によって姿を変え、“なりすまし”の形で人類の前に現れる宇宙人やUFOが登場する今作。彼ららしいユーモア溢れる人物やストーリーが、観客を一気に快快ワールドへと誘う。そんな摩訶不思議な物語の舞台は劇場ではなく、目黒にあるホテルCLASKAのスイートルーム。演者の息づかいや表情をありありと感じることができるはずだ。リアルとファンタジーが混在する異空間に入り込み、眼前で目まぐるしく繰り広げられる、熱量溢れるその一瞬を体験してほしい。

CLASKA Room 402 (http://claska.com/news/2017/01/faifai_cat_fish.html) / 公演スケジュール: 2月15日(水)22:00、2月16日(木)11:00/14:00/19:30/22:00、2月17日(金)11:00/14:00/19:30/22:00 /上演時間:70分(予定) ※受付開始・開場は開演の20分前 / チケット料金:前売・当日ともに4,000 円(全席自由) / 詳細はWEB

Dec
27
-
Feb
25

長谷川愛「Second Annunciation」

メディアアートやバイオアート、スペキュラティブデザイン、現代美術などの領域を自由自在に横断した作品で、国内外で注目を集めるアーティスト・長谷川愛による展示「Second Annunciation」が開催中。本展では「近い将来、技術によって生殖や家族の基準がどれほど変わりうるか、現在と異なる希望や懸念を与えうるか。」という問題をテーマに据え、ヒトがイルカの胎児を出産する姿を表現した「I Wanna Deliver A Dolphin」〈私はイルカを産みたい/2013年〉、複数の遺伝的親から生まれた子供のシェアについて考える「shared baby」〈シェアードベイビー/2011 年〉という挑戦的な作品を提示している。遺伝子操作技術の急速な進化によって、根本から変容しつつある「生命」のあり方とその未来について、彼女の作品と対峙し、この機会にじっくりと考えてみることにしよう。

ART&SCIENCE GALLERY LAB AXIOM 開催中〜2月25日(土)/ 13:00〜19:00 /休館日:日、月、祝日/入場無料

Dec
27
-
Mar
5

稲垣智子「Ghost」

現代社会に生きる私たちの生活には、盲目的に従っている制度や慣習が身近に溢れかえっている。そこに潜む様々な矛盾や不条理性を、一人の女性の視点を通して浮き彫りにするアーティスト・稲垣智子による個展「Ghost」が開催されている。本展では、屏風の様に配置された鏡の上に、4つの映像が同時投映されるビデオインスタレーションが登場する。各映像の中で女性が顔の見えないパートナーと共に行う無言劇は、私たちが無意識のうちに行っている判断や反応の正当性について疑問を投げかける。緻密な演出が施された空間の中で、私たちは自らの心の内に広がる既成概念を強く揺さぶられるに違いない。

Art-U room (http://www.art-u-room.com/exhibitions) / 開催中〜3 月 5 日(日) / 火〜土曜:12:00-19:00 日曜:12:00-17:00 / 休館日:月曜 / 入場無料 / Photo: 「Ghost」 2015 年、4ch ビデオインスタレーション、380x308x180cm ⒸTomoko Inagaki, 2017

Dec
27
-
Mar
12

「Project N 66」村上早

東京オペラシティアートギャラリーが注目の若手作家を紹介するシリーズ「project N」。66回目を迎える今回は、シンプルで素朴な線を用い、思い浮かぶままにイメージを表現する銅版画作家の村上早を特集する。版画というメディアに出会って初めて、自らのトラウマ的な記憶を作品へと昇華させる術を得たという彼女。「生と死」を強く意識させる数々の体験をもとに生み出された作品群は、不思議な静寂感に包まれており、個人の内省の枠を超えて、人間存在の根底にある、誰もが抱えうる「痛み」の普遍的な表現へと至っている。作家の奥深く、パーソナルな部分から発せられるその表現は、“版画”という重層的なプロセスを経て、観る者の感性と共鳴し、この世界の本質と共振する。

東京オペラシティ アートギャラリー 4Fコリドール (http://www.operacity.jp/ag/exh195.php) / 開催中〜3月12日(日)/ 11:00〜19:00※金・土は11:00〜20:00、いずれも最終入場は閉館30分前まで / 休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)/入場料:一般 1,200円、大学・高校生 800円、中学生以下無料(企画展「画と機 山本耀司・朝倉優佳」、収蔵品展「人間 この未知なるもの」の入場料に含まれる。)収蔵品展とproject Nのみの入場料:200円 / 写真:村上早《かくす》銅版画118.0x150.0cm 2016 東京オペラシティ アートギャラリー提供

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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