things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Dec
26
-
Apr
9

Chim↑Pom展「The other side」

社会的メッセージ性が強い作品やプロジェクトが国内外から注目され、高い評価を得ているアーティスト集団・Chim↑Pom。本展では「ボーダー」をテーマに、2016年から2017年にかけてメキシコ・ティファナとアメリカ・サンディエゴの国境沿いで制作したアートプロジェクトを発表する。彼らは、2014年からアメリカ合衆国の国境問題に着目した、「COYOTE」 (2014, NYと東京で展示)、「U.S.A. Visitor Center」(2016)、「LIBERTAD」「The Grounds」 (ともに2017)を制作してきた。今回の新作を含む連作プロジェクトは、メンバーであるエリイが抱えるアメリカへの入国規制という問題をきっかけに、世界各地さまざまな場所に引かれてきた“ボーダー”に着目し、作り上げられた作品だ。入国規制や移民問題に関する抗議デモが各地で勃発し、混乱が広がる激動の時代である今だからこそ、「自由」と「それを阻む壁」をテーマにした彼らの作品に注目したい。

無人島プロダクション(http://www.mujin-to.com/press/chimpom_2017_theotherside.htm)/開催中〜4月9日(日)/火〜金12:00〜20:00、土・日11:00〜19:00/休館日:月曜 ※3月17日(金)〜3月27日(月)休館/Photo:Chim↑Pom, LIBERTAD, 2017, © Chim↑Pom, Courtesy of the artist and MUJIN-TO Production

Feb
22
-
May
22

「草間彌生 わが永遠の魂」

世界を舞台に活躍する前衛芸術家、草間彌生。1950年代後半に単身ニューヨークに渡って以降、絵画、彫刻、インスタレーション、映像、さらには小説や詩に至るまで、広範な活動を展開してきた。日本が生み出した最も傑出したアーティストといっても過言ではない、時代の最先端を走り続ける彼女の今回の展覧会では、2009年から精力的に取り組んでいる大型の絵画シリーズ「わが永遠の魂」を中心に据え、一挙に約130点が日本初公開となる。連続する目や顔、水玉、編目など、彼女の作品を代表するモチーフとともに、芸術家としての生き様が力強くキャンバスに描かれ、そのエネルギーは観る者を圧倒する。70年以上にもわたる創作の全貌を目の当たりにし、“草間芸術”にどっぷりと浸ってみてはいかがだろう。

国立新美術館(http://kusama2017.jp/)/2月22日(水)〜5月22日(月)/10:00〜18:00、金曜日は20:00まで(入場は閉館30分前まで) ※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館/休館日:火曜日 ※5月2日(火)は開館/一般1600円 大学生1200円 高校生800円 中学生以下無料 /Photo : ©YAYOI KUSAMA

Feb
24
-
Mar
1

Ly 個展「SOMEWHERE」

「SHIT, HATE」など、ネガティブな気持ちを創作の根源に、幼い頃から脳内で作り上げてきた世界とモンスターを、一貫してモノクロで描き続けてきたペインター、Ly。ストリートアートの影響を色濃く感じさせるその作品は、彼女が経てきた経験とともに洗練され、常に新しい表情を見せる。東京を拠点に、パリやバンコク、ロサンゼルスなど国内外でミューラルペイントを中心に活動し、注目を集めている彼女の新作個展「SOMEWHERE」が開催される。「自身の活動を立ち止まり振り返った」と彼女が語る本展は、昨年に東京とマレーシアで開催した「FAR FROM HOME」の続編としての企画。新たにとらえたランドスケープやその断片を描いた作品を展示し、ペインティングの他、シルクスクリーンやTシャツも限定販売される。Lyと、彼女が描くモンスター「LUV(ルーヴ)」が行く“SOMEWHERE”は一体どこなのだろうか。

表参道ROCKET(http://omotesando-rocket.tumblr.com/post/155979971594/upcomingly-solo-exhibition-somewhere)/2月24日(金)〜3月1日(水)※オープニングパーティー 2月24日(金)18:00〜21:00/11:00〜21:00 ※2月26日(日)〜20:00まで、3月1日(水)〜18:00まで/会期中無休/入場無料

Feb
25
-
Apr
1

クリスティアーネ・レーア展「クレッシェンド」

昨年、由緒あるピーノ・パスカーリ賞を受賞し世界的に注目されている中、日本でも精力的に作品を発表しているドイツの彫刻家クリスティアーネ・レーア。通常彫刻には使われない、自然界に存在する植物の種子や茎、馬の毛や犬の毛などを使用した立体作品は、周囲の空間を支配するほどの存在感を見せる。タグチファインアートで3度目の個展となる本展では、馬の毛を使ったインスタレーション作品とドローイングが展示される予定だ。素材や空間との対話を通じて、世界の背後にある自然や有機物を成立させている数学的な法則や力、秩序や建築的構造を探求し続ける彼女。その視線の先にある新たな価値観に刺激され、内なる想像力が突き動かされるはず。

タグチファインアート(http://www.taguchifineart.com/installations/CLinst3.html)/2月25日(土)〜4月1日(土)※レセプション 2月25日 (土) 17:00〜20:00/13:00〜19:00/休館日:月曜、祝日/入場無料/Photo:無題 2015年 “Untitled”, 2015, 墨・紙, ink on paper, 26.2 x 24.2 cm

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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