things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Dec
24

映画 「WILD わたしの中の獣」

女優としても活躍するドイツ人監督ニコレッテ・クレビッツによる、人間とオオカミの交わりを描いた衝撃作が、新宿シネマカリテをはじめとした劇場で公開されている。自宅近くの森でオオカミを見かけ、そのじっと見つめる野生の瞳に魅入られ、次第に心を奪われていく主人公の女性・アニア。困惑する周囲をよそに、少しずつ人間らしさを失い野生に取り込まれていく彼女を待ち受ける運命とは。CGなどは一切使用せず、実際にオオカミを前にして撮影されたリアリティー溢れる本作は、現代に生きる我々の常識を揺さぶり、人間とは何か?動物とは、野生とは何なのか?と、本能的な部分に疑問を投げかけてくる。

公式サイト (http://www.finefilms.co.jp/wild/)/新宿シネマカリテほか/12月24日(土)より公開中/配給:ファインフィルムズ/(c) 2014 Heimatfilm GmbH + Co KG 映倫:R15

Dec
26
-
29

エレナ・トゥタッチコワ個展「In Summer: Apples, Fossils and the Book」

モスクワ出身、東京在住のエレナ・トゥタッチコワによる初の写真集『林檎か木から落ちるとき、音か生まれる』の刊行に合わせて個展が開催中。彼女は東京藝術大学大学院で学び、写真や映像、テキストなど、独自の表現方法によりインスタレーションを行う、注目の気鋭アーティスト。今回は「幼少期の記憶」をテーマに、ロシアの自然に囲まれて暮らす兄妹たちのかけがえのない夏の日々を、2009年から継続的に撮り下ろしてきた作品群が展示されている。刹那的でどこか懐かしく、記憶の奥に柔らかく触れる写真たちに触れ、その魅力を感じてみてほしい。

POST(http://post-books.info/news/2016/11/24/exhibition-in-summer-apples-fossils-and-the-book)/開催中~12月29日(木)/12:00~20:00/月曜定休/入場料無料

Dec
26
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29

特別上映企画「シネマ・カーテンコール 2016」

都内の数少ない、昔ながらの名画座のひとつでもある新文芸坐では、映画の魅力を再発見させてくれる様々な特集企画やプログラムを行っており、未だ見ぬ新たな名画と出会うことができる。同館で年末にかけて開催されている「シネマ・カーテンコール」は、その年に日本で公開された作品を上映する企画。アカデミー賞にノミネートされた、トルコを舞台に5人姉妹の葛藤と自由への叫びを描く『裸足の季節』、7年間監禁された母と息子の生き様を描いた『ルーム』など、今年も名画たちがラインナップ。2016年の締めくくりに、心を揺さぶられる“物語”の世界に浸ってみたい。

新文芸坐(http://www.shin-bungeiza.com/program.html)/開催中〜12月29日(木)/一般 1,300円、学生 1,200円、友の会・シニア・障がい者・小学生以下(3歳以上) 1,050円、ラスト1本 850円(友の会・シニア800円)/上演作品、時間詳細はWEBまで

Dec
27
-
Jan
16

特別展「白洲正子ときもの」松屋銀座

88年の生涯を通じて自らの美意識を貫いた随筆家・白洲正子(1910-1998)。独自の審美眼を持った女性として様々なシーンで紹介されてきた彼女が、実際に愛用した“きもの”に焦点を当てた特別展が開催される。「どきどきさせるものだけが美しい」と語り、何物にもとらわれない独自の美を見出した彼女は、日常で使う衣服や小物など、生活の中のいたるところに“凛とした美しさ”を表現した品々を置き、ともに暮らしてきた。同展では、白州正子自身が選び、愛用したきものや和装小物、日常で用いた器など約150点を展観。ライフスタイル全体を通して美を追求した彼女の姿勢は、現代に生きる私たちの心にも響く。

松屋銀座 8 階イべントスクエア(http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20161227_shirasu_8es.html)/12月27日(火)〜2017年1月16日(月)※1月1日 休業/10:00〜20:00 ※入場は閉場の30分前まで。最終日は17:00閉場。12月31日(土)10:00〜18:00、1月2日(月)9:30〜19:30/一般 1,000円、高大生 700円、中学生 500円、小学生 300円/Photo : 結城紬を着る白洲正子。銀座「こうげい」にて。

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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