ブラジルからボリビアまでを内包する南米。その懐の深さは、彼の地を故郷とするミュージシャンからもうかがい知ることができる。とろけるようなエレクトロニカ、時事問題に斬りこむラップに至るまで、常識を覆す音を世に送る5人のアーティストを紹介しよう。
一輪の[※花の絵文字]や豪華な花束を、実生活で誰かに贈ることはあるだろうか。5人のフローリストが、その鼻孔をくすぐるかぐわしい花について語ってくれた。
もしスマホを通して恋人候補の匂いを嗅ぎ分けられるようになったら、出会い系アプリは斬新で香り豊かなものになるかも。
ひとつの感覚が刺激を受けると、その他の感覚が反応して、存在しない現象を生み出す、“共感覚”。作家アリックス・フォックスには、その“共感覚”がある。五感が刺激されると香りの幻覚が現れるのだ。
かつては男たちだけだったレバノンの首都、ベイルートのクラブシーン。その世界にラディカルに分け入り、そのシーンを震撼させるアンダーグラウンドで活躍する女性たち5人に話を訊いた。
人は、とかく視覚情報に頼りがちだ。自分の周囲の地図をつくるために犬はその鼻を使うが、人は紙に描かれた線を頼りに自らの進路を得る。地図は便利で有効な道具だが、同時に退屈でもある。紙の地図は人を目的地に導くことはできるものの、そこに行けばどんなことが起こるのかは教えてくれない。しかし、ケイト・マクリーンの作品は、その常識を覆してしまった。
音楽を楽しむため、もちろん踊り明かすため、酒を楽しむためなど、ベルリンの伝説的ナイトクラブ、ベルクハインを訪れる理由は、人によって様々だろう。しかしイザベル・ルイスには、少し変わった目的があった——香りだ。
活躍の場を世界に広げる、〈ワープ・レコーズ〉屈指の多作サウンドクリエイター、ミラ・カリックス。最近は〈ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー〉で公演された最新バージョンの舞台『Julius Caesar』の作曲を手掛けている。従来の手法にとらわれないクラシック音楽へのアプローチ、そして聴く者の感覚を揺さぶるそのサウンドの秘密を、ここに解き明かす。
“香り”はどのようにクリエイティヴィティを刺激し、その存在はどのように言葉で語られてきたのだろうか。作詞家、詩人、劇作家、作家、脚本家として活躍する5人の女性の香りのかかわりにクローズアップ。