things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Apr
8
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Mar
13

『鏡と穴-彫刻と写真の界面』vol.1 高木こずえ

写真と近現代美術史を専門とする批評家の光田ゆりをゲストキュレーター迎え、gallery αMで開催されている年間企画「鏡と穴-彫刻と写真の界面」。本展では、全7回のシリーズを通して、現代写真と彫刻のありかについて考える。記念すべき第一弾の作家は、キャノン写真新世紀グランプリ(06年)、木村伊兵衛写真賞(10年)などを受賞した写真家・高木こずえ。大量のスナップショットからコラージュを作成し、その一部を現実世界に復元させ、さらに写真におさめるというユニークな手法で制作された写真作品のほか、撮影のためにつくられたオブジェや、写真を描きとった油彩画も展示。平面と立体をクロスオーバーさせ、その曖昧な境界線で彼女の作品が訴えかける「写真とは何か?」「彫刻とは何か?」という問いに、じっくりと耳を傾ければ新たな視点が見つかるはず。

gallery αM (gallery-alpham.com/exhibition/2017_1)/4月8日(土)〜5月13日(土)/11:00〜19:00/休廊日:日曜、月曜、祝日/入場無料/詳細はWEB/Photo:高木こずえ「Bw01062」2017年|パネルに油彩 © Cozue Takagi Courtesy of TARO NASU

Apr
12
-
13

にせんねんもんだい出演 「Shobaleader One」来日公演

日本の音楽シーンで異彩を放つ独自の音楽性を追求し続け、その緊張感溢れるストイックでミニマルなテクノサウンドが、世界中のアンダーグラウンドシーンから支持を集めるオルタナティブガールズバンド、にせんねんもんだい。昨年のPrimal Scream来日公演のオープニングアクトを務め、大きな注目を集めたことも記憶に新しい。そんな彼女たちが今回、鬼才SQUAREPUSHER率いる覆面4ピースバンドShobaleader One来日公演のサポートアクトを務めることが決定。世界的に注目を集めるバンドが共演する瞬間に立ち会い、進化し続ける両者のサウンドスケープを全身で感じてほしい。

BEAKTINK(http://www.beatink.com/Labels/Warp-Records/Squarepusher/BRC-540/#tour )/4月12日(水)渋谷O-EAST、4月13日(木)名古屋CLUB QUATTRO、4月14日(金)梅田CLUB QUATTRO/ツアー・チケット詳細はWEBサイト参照

Apr
15
-
21

山戸結希監督凱旋上映

日本映画界の新時代を牽引する女性監督・山戸結希。最新作『溺れるナイフ』の全国60万人動員を超える大ヒットを記念した凱旋上映が、彼女がデビューを飾った劇場であるポレポレ東中野にて開催される。7日間にわたる上映期間中には、少女映画の金字塔として熱狂的な支持を集める『おとぎ話みたい』、伝説の処女作『あの娘が海辺で踊ってる』も併せて上映予定。さらに、監督本人による生オーディオコメンタリー付き上映や、著述家の湯山玲子、アヴちゃん(女王蜂)らをゲストに迎えたトークも予定されている。山戸作品をより深く味わえ、新たな魅力を発見できる貴重なこの機会に、劇場に足を運び、彼女の描く物語をさまざまな角度から楽しんでみては。

ポレポレ東中野 ( https://www.mmjp.or.jp/pole2/ )/ 4月15日(土)〜4月21日(金)/『溺れるナイフ』1400円、『おとぎ話みたい』1200円、『あの娘が海辺で踊ってる』1200円 ※当日券のみ ※リピーター割引あり/詳細はWEB/Photo:(C)ジョージ朝倉/講談社(C)2016「溺れるナイフ」製作委員会 

May
2
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Apr
30

浅見 貴子 「彼方 / 此方」

海外での経験を経て、埼玉県・秩父にある日本家屋のアトリエを拠点に製作を続ける日本画作家の浅見貴子は、紙の裏から現れる滲みの効果を利用した特徴的な手法を用いて、生気に満ち溢れた自然の姿を描き続けてきた。伝統的な水墨画でありながらも、現代美術としての尖った表現で観るものを圧倒する彼女は、日本画の継承者であると同時に、新たな表現の可能性を追い求める開拓者でもある。墨の染み込む速度が違う素材を描くモチーフによって選び分けるなど、彼女は紙や墨、顔料の性質を最大限に引き出し、力強いイメージを浮かび上がらせる。作品に対峙する者は、一枚の白い紙の上に“滲み”によって立ち上げられる、その有機的な空間に惹き込まれることだろう。

ART FRONT GALLERY(artfrontgallery.com/exhibition/archive/2017_04/3242.html

/開催中〜4月30日(日)/11:00〜19:00/休廊日:月曜/入場無料

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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