things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Nov
17
-
Jun
4

コ本や『午後休とって逗子展』

東京藝術大学大学院映像研究科を修了した同期4人によるグループ展が、王子の本屋・コ本やで開催されている。映像表現を軸に、インスタレーションやパフォーマンスなど、それぞれで独自の世界観を生み出しながらも、クリエイターとして共鳴し合う彼女たちによる本展では、作品を通して同時代を生きる若者たちが共有する繊細な感覚、次世代のリアリティを感じることができる。作品の展示のほか、キュレーター・四方幸子やトランスフォマー・橋下匠、作曲家・松本裕一らを招き、都電を貸し切って行うパフォーマンスや展示作品についてのトークイベントも行われる予定。見慣れた場所やいつもの感覚から一歩“外”へ出て、日常とは違った新鮮な空気に触れてみてはいかがだろう。

コ本や( https://www.facebook.com/gogozushi/ )/開催中〜6月4日(日) ※スペシャルイベント 午後休とって王子:第1部パフォーマンスイベント6月2日(金)13:15〜14:30・第2部トークイベント6月2日16:00〜18:00予定 予約制 参加費:第1部1000円、第2部500円、通し券1200円/11:00〜21:00/休廊:月曜/入場無料/参加作家:大柿鈴子、武内佳世、玉木晶子、塚越ひかる

May
30
-
Jun
16

影山紗和子展 「バクルームは地下」

40mにも及ぶ絵巻物イラストレーション『地獄ちっく』で第15回グラフィック「1_WALL」グランプリを受賞した影山紗和子。連続的な描写を重ねて静止画をまるで映像のように仕上げる彼女の作品は、ビビッドな色を用いて作り上げられたポップな世界に、どこかグロテスクさを感じさせる奇妙な要素が混じり合い、奥深く重層的なストーリーを語り出す。「バクが喰い切れなかった夢の空間」がテーマである今回の展示では、新作を含め、ギャラリー空間全体で作品が展開される予定。メディアの枠にとらわれず、新たな可能性を切り開いていく彼女の作品と対峙すれば、そのカラフルな空想世界に引き込まれていくに違いない。

ガーディアン・ガーデン(http://rcc.recruit.co.jp/gg/exhibition/15gra_kageyama/15gra_kageyama.html )/5月30日(火)〜6月16日(金) ※オープニングパーティー:6月2日(金)19:00〜20:30 トークイベント「バクルームのつくりかた」大原大次郎×影山紗和子:6月16日(金)19:10〜20:40 予約制・参加無料/11:00〜19:00/休館:日曜/入場無料

Nov
17
-
Jun
27

山岸凉子展「光-てらす-」-メタモルフォーゼの世界-

少女漫画界初の本格バレエ漫画として新たな境地を切り開いた『アラベスク』や、聖徳太子を異色の設定で描きセンセーションを巻き起こした『日出処の天子』など数々のヒット作を生み出し、巧みな心理描写と画面構成で読者を魅了し続けるマンガ家・山岸凉子。45年を超える彼女の画業をたどる本格的な展覧会が、京都国際マンガミュージアムで開催されている。昨年東京で行われ大好評を博した同名展示の巡回となる本展では『日出処の天子』の未公開原画が新たに30点以上加わり、より一層充実した内容となっている。日本の少女漫画界を牽引してきた彼女の作品が、時代を超えて放つ繊細な輝きを楽しむとともに、デビューから現在に至るまでのメタモルフォーゼ(変容)をその目で辿り、感じてほしい。

京都国際マンガミュージアム (https://www.kyotomm.jp/event/exh_yamagishiryoko/)/前期:開催中~6月27日(火)/10:00~18:00 ※入館は17:30まで/休館:水曜 /入場料:大人800円 中高生300円 小学生100円/Photo:「アラベスク」展示期間:前期、後期 ©山岸凉子

Jun
4

清原惟監督レトロスペクティブ わたしたちの映画

武蔵野美術大学映像学科在学中に監督した作品が、自主制作映画の登竜門といわれる「PFFアワード」に2年連続で入選し、一躍脚光を浴びた新進気鋭の映画監督・清原惟。大学卒業後、東京藝術大学映像科大学院に進み、諏訪敦彦、黒沢清両監督のもとで本格的に映画を学んだ彼女が、修了制作として発表した長編『わたしたちの家』は各方面で絶賛され、高い評価を受けた。次世代の女性監督として注目の集まる彼女の、自身初となる回顧上映が東京・三鷹のSCOOLで開催される。緻密に計算された奇妙に交差する物語、丁寧に描き出される映像は、誰もが記憶の中に持っている柔らかく純粋な部分をとらえ、鑑賞者の心を強く揺さぶる。若き才能が紡ぐ新たな映像作品の世界に浸って、そこで語られる繊細で親密なストーリーに静かに耳を傾けてみては。

SCOOL( http://scool.jp/event/20170604/ )/6月4日(日)/13:00〜:『暁の石』『しじゅうご円』『音日記』 15:00〜:『ひとつのバガテル』『火星の日』 17:00〜:『わたしたちの家』『波』 ※17:00の回上映後にトークイベント: 三浦哲哉(映画批評家、青山学院大学文学部准教授)×清原惟/一回券:1000円+1ドリンク 二回券:1500円+1ドリンク 通し券:2000円+1ドリンク/各回入れ替え制

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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