things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

Apr
20
-
Dec
19

名知聡子「Good-bye and thank you for everything.」

自らの感情をさらけ出した巨大なポートレートで観る者を惹きつける画家、名知聡子による展示が、渋谷ヒカリエの8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Galleryで開催されている。「私の制作にはいつもある特定の人物がいました。美術は彼に認めてもらう唯一の手段のようでした。」という言葉が示すように、今まで作家の心を捕らえていた、一つの長い関係の決着を象徴した絵画で構成される本展。それらの内省的でありながら神々しさを感じさせる作品と静かに対峙し、大きな変化に際して生じる痛みや孤独、そこから表出する気高さや美しさといった、内面世界の動きに目を向けてみてはどうだろう。

渋谷ヒカリエ 8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery (http://www.hikarie8.com/artgallery/) / 開催中〜12月19日(月)/ 11:00~20:00 / 展覧会期中無休 /入場無料 /  Photo:名知聡子 Satoko Nachi, Yの肖像 The Picture of Y, 2016, oil on canvas, 227.3 X 181.8cm, ©Satoko Nachi, photo by Shinichi Oosuga Courtesy of Tomio Koyama Gallery

Apr
20
-
Dec
23

「2人の秘密特集」

阿佐ヶ谷にある個性派ミニシアター・ユジクでは、二人の人物が織り成す切なくて愛おしい関係性を描く作品を集めた「2人の秘密特集」が開催される。上映作品は、女優レア・セドゥが出演し、女性同士の強く儚い愛を描いてパルム・ドールを受賞した「アデル、ブルーは熱い色」をはじめ、父と娘の愛憎を描いた韓国映画「息もできない」、50年代のニューヨークを舞台に二人の女性が惹かれ合う「キャロル」、終末を前にした老夫婦の姿を映した感動作「あなた、その川を渡らないで」など、個性的で豪華なラインナップになっている。寒い冬にこそ劇場に足を運んで、感動の物語で心から温まるのも悪くない。

ユジク阿佐ヶ谷(https://yujiku.wordpress.com/secretjust_between_the_2_of_us/)/ 開催中〜 12月23日(祝)/ 詳細はWEB / PHOTO: アデル、ブルーは熱い色(R18)© 2013- WILD BUNCH - QUAT’ SOUS FILMS – FRANCE 2 CINEMA – SCOPE PICTURES – RTBF (Télévision belge) - VERTIGO FILMS

Apr
20
-
Dec
25

『共に行動すること』

オノ・ヨーコ&リクリット・ティラバーニ

ミュージシャン、そしてアーティストとして活躍するオノ・ヨーコと、気鋭のタイ人作家リクリット・ティラバーニャによる二人展「共に行動すること」が、東京・浅草のギャラリーASAKUSAで開催されている。「交流・疎通」をテーマに、広く社会に訴えかける二人の作品を通して、人々を日常の関係性のうえに繋ぎ「共に行動すること」の有効性を検証することを目指す本展。期間中には、若手作家の参加によるオノ・ティラバーニャ両氏の作品再演と、二人に向けられたトリビュート・パフォーマンスも予定されている。

ASAKUSA (http://www.asakusa-o.com/Acting_together.html) / 開催中〜12月25日 /木19:00~22:00、土・日12:00~19:00 /休館日:月~水・金休(ただし予約可) / 入場無料 / パフォーマンス詳細はWEB / PHOTO Yoko Ono and John Lennon: “Bed Piece” (1969). Photograph. Courtesy the artists. (C) 1969 Yoko Ono Lennon.

Apr
20
-
Mar
12

画と機 山本耀司・朝倉優佳

時代に流されない反骨精神で、世界を活躍しつづけるファッションデザイナー・山本耀司と、彼の2016年春夏コレクションでコラボレーションし、その鮮やかな絵画が話題となったアーティスト・朝倉優佳の二人による展覧会「画と機」が、東京オペラシティアートギャラリーで開催されている。40年以上のキャリアを経て、今なお斬新なクリエーションを発表し続ける山本耀司が本展のために制作したアートを中心に、若手ながら近年ヨウジヤマモトの服づくりに熱を与えた朝倉優佳による絵画作品が並ぶ。本展を通じて、世代を異にする二人のアーティストが共有・共鳴する、創造の根底にあるものを垣間見ることができる。

東京オペラシティ アートギャラリー (https://www.operacity.jp/ag/exh193/) / 開催中〜2017年3月12日(日) /  11:00 ─19:00( 金・土は20:00まで/最終入場は閉館の30分前まで)/ 休館日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、2016年12月26日(月)〜2017年1月3日(火)、2月12日[日・全館休館日] / 入場料:一般1,200円、大・高生800円、中学生以下無料

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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