things to see and do this week

今週見たい映画やアート、カルチャーイベント4選。

May
4
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Apr
24

SHIT Ltd. EXHIBITION "REAL FOODS"

白黒グレーの3色で描いた、ダークかつコミカルな作品が国内外で高い評価を得るペインター・Lyが、ミュージシャンのDead Kebabと共に2016年に設立した秘密結社「SHIT Ltd.」。“当組織が運営するReal Foods会社およびReal Foodsチェーンは、遺伝子組換え素材の混入などの疑いにより強制閉鎖となり、取り調べが行われた。それを受けて4月12日より、工場・農場より押収された証拠品の公開閲覧、および所有物のオークションが執り行われる。”という、フィクションでありながら、現代においてリアリティある背景設定の元で行われる本展では、彼女達らしいパロディーやユーモア、そして社会への鋭い批判が盛り込まれたアート作品が並ぶ。利益と効率を過度に追求する、現代社会の歪みを凝縮したような「押収物品」を落札する1人に、あなたもなってみてはいかが?

QUIET NOISE arts and break ( http://www.quietnoise.jp/event/shit-ltd-exhibition-real-foods.html  )/開催中〜4月24日(月)/休廊日:火曜/11:00〜20:00 /入場無料/レセプション:14日18:00〜20:00/遺伝子組み換えビーンズの在庫処分会:23日15:00〜/詳細はWEB

Apr
23
-
25

AI TERADA 『めす展』

中田ヤスタカがレジデントを務めるクラブイベント『FLASH!!!』をはじめ、ファッションブランドのルックなどの撮影を手掛けるフォトグラファー・AI TRRADAが、自身初となる個展『めす展』を開催する。本展のタイトルにある『めす』には、“めす(♀)×召す(食す)×メス(切り込む)”といった3つの意味が込められている。彼女が強く魅了され、制作のメインテーマに置く「女性×食物」というモチーフに加え、「果実」の持つ官能性からインスピレーションを得て表現された作品が並ぶ。人が一生を通じて備え持ち、時には人を煩わせる存在でもある、本能としての食欲と性欲の姿をありありと写し出すイメージは、身体の奥底に眠る、根源的な生命感覚を呼び起こす。

デザインフェスタギャラリー原宿 WEST館 2-C ( http://www.designfestagallery.com )/4/23(日)〜4/25(火)/11:00〜20:00(最終日18:30まで)/入場無料

May
4
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28

イナ・ジャン 『Mrs. Dalloway』

東京、ニューヨークで写真を学び、コンテンポラリーアートの領域で発表されるその写真作品が注目を集める、フォトグラファーのイナ・ジャンによる個展『Mrs. Dalloway』が開催中。本展では、モダニズム文学を代表するイギリスの女流作家ヴァージニア・ウルフの作品を伏線に、ネガフィルムで複写した近代絵画の断片を流用し、コラージュした写真作品が並ぶ。巧みな手法で何層にも重ねられたイメージは、さまざまな文脈を持った抽象的な像の輪郭を描き出し、決定性から逃れ、断定されることを拒否しているかのようだ。観る者はその作品が投げかける“曖昧さ”を前に、オリジナリティと複製、固有性と匿名性など、写真をめぐるさまざまな問題の境界へと誘われることだろう。

G/P gallery (http://gptokyo.jp/archives/3812)/開催中〜5月28日(日)/休廊日:月曜/12:00〜20:00/入場無料

May
4
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Apr
30

映画『スウィート17モンスター

ウェス・アンダーソンやキャメロン・クロウらを見出した、名プロデューサーのジェームズ・L・ブルックスが発掘した新たな才能ケリー・フレモン・クレイグが、初監督・脚本を務め、ゴールデングローブ賞をはじめ、多くの賞にノミネートを果たした今作。わずか14歳でオスカーにノミネートされた経歴を持つ若手実力派女優のヘイリー・スタインフェルドが、空回りで夢見がち、青春をこじらせた“イタい”17歳を熱演している。若き才能の共演によって紡がれる、甘酸っぱくもまっすぐな作品世界に飛び込めば、ある人はリアルな主人公の姿に共感し、またある人は懐かしい“あの頃”を思い出し、胸を締め付けられることだろう。

4/22(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国順次公開 (http://www.sweet17monster.com ) /監督・脚本:ケリー・フレモン・クレイグ 製作:ジェームズ・L・ブルックスほか 出演:ヘイリー・スタインフェルドほか/104分・カラー/2016年 アメリカ/原題:The Edge of Seventeen/配給:カルチャヴィル/PG12/© MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.

This Week

和洋新旧の混交から生まれる、妖艶さを纏った津野青嵐のヘッドピース

アーティスト・津野青嵐のヘッドピースは、彼女が影響を受けてきた様々な要素が絡み合う、ひと言では言い表せないカオティックな複雑さを孕んでいる。何をどう解釈し作品に落とし込むのか。謎に包まれた彼女の魅力を紐解く。

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ヴォーカリストPhewによる、声・電子・未来

1979年のデビュー以降、ポスト・パンクの“クイーン”として国内外のアンダーグランドな音楽界に多大な影響を与えてきたPhewのキャリアや進化し続ける音表現について迫った。

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小説家を構成する感覚の記憶と言葉。村田沙耶香の小説作法

2003年のデビュー作「授乳」から、2016年の芥川賞受賞作『コンビニ人間』にいたるまで、視覚、触覚、聴覚など人間の五感を丹念に書き続けている村田沙耶香。その創作の源にある「記憶」と、作品世界を生み出す「言葉」について、小説家が語る。

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川内倫子が写す神秘に満ち溢れた日常

写真家・川内倫子の進化は止まらない。最新写真集「Halo」が発売開始されたばかりだが、すでに「新しい方向が見えてきた」と話す。そんな彼女の写真のルーツとその新境地を紐解く。

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動画『Making Movement』の舞台裏にあるもの

バレリーナの飯島望未をはじめ、コレオグラファーのホリー・ブレイキー、アヤ・サトウ、プロジェクト・オーらダンス界の実力者たちがその才能を結集してつくり上げた『Five Paradoxes』。その舞台裏をとらえたのが、映画監督アゴスティーナ・ガルヴェスの『Making Movement』だ。

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アーティスト・できやよい、極彩色の世界を構成する5つの要素

指先につけた絵の具で彩色するフィンガープリントという独特の手法を用いて、極彩色の感覚世界を超細密タッチで創り出すアーティスト・できやよい。彼女の作品のカラフルで狂気的な世界観を構成する5つの要素から、クリエーション誕生の起源を知る。

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『Making Codes』が描くクリエイティヴな舞台裏

ライザ・マンデラップの映像作品『Making Codes』は、デジタルアーティストでありクリエイティヴ・ディレクターでもあるルーシー・ハードキャッスルの作品『Intangible Matter』の舞台裏をひも解いたものだ。その作品には、プロデューサーとしてファティマ・アル・カディリが参加しているほか、アーティストのクリス・リーなど多くの有名デジタルアーティストが関わっている。

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ハーレー・ウェアーの旅の舞台裏

写真家ハーレー・ウィアー(Harley Weir)が世界5カ国に生きる5人の女性を捉えた旅の裏側、そして、ドキュメンタリー映像作家チェルシー・マクマレン(Chelsea McMullen)が現代を象徴するクリエイターたちを捉えた『Making Images』制作の裏側を見てみよう。

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ローラ・マーリンが表現する、今“見る”べき音楽

イギリス人のミュージシャン、ローラ・マーリンのニューアルバムに満ちている“ロマンス”。男っぽさがほとんど感じられないその作品は、女性として現代を生きることへの喜びを表現している。

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