ゾーイ・ブルーの世界

ビッグ・サーの温泉とLAの混沌のはざまで育った経歴と、牡蠣や詩やハープへの愛を余すところなく反映した、そのエキセントリックさとスタイル。すべての答えはそこにある。

LA生まれのアーティストであり女優でもあるゾーイ・ブルー(Zoe Bleu)は、パフォーマンスアート集団「Nautae」を主宰している。今年、ジェームズ・フランコがリメイクした映画『Mother, May I Sleep With Danger(ザ・ストーカー/狂気の愛)』で初の主演を果たし、来春公開の映画では、今は亡き作曲家/ピアニスト、エリック・サティの恋人で、ルノワールのお気に入りのモデルでもあったシュザンヌ・ヴァラドンを演じるという。

1

楽器は弾かないけど、もし習うならハープにするわ。

最近、ハープの曲をよく聴くの。歌詞がほとんどない、美しいバロック調の音楽だけね。

2

メイヤーレモンの香りがするといつも、内なる少女が私の中で目覚めるの。

むかし裏庭でメイヤーレモンの木を育てていたんだけど、その香りが忘れられなくて。誰かを懐かしく思い出すときも、頭に浮かぶのは顔や見た目より匂いなのよ。

3

「そしてその日がやってきた。固いつぼみのままでいることが、花開くことよりもつらく厳しくなるときが」。

アナイス・ニンのこの言葉が、私の内なる心を覚醒させたの。シンプルだけど、パワフルな言葉。アナイスって、ホントにすごいヤツよ。

4

ずっと魚介類や牡蠣が怖くてしょうがなかったの。真珠がそこからできるって知るまでは。

真珠が大好きだから、きっと牡蠣だっておいしいはずだって思った。今じゃ大好物のひとつよ。

5

私を眠りにつかせることができた唯一の音楽は、エリック・サティの曲。

来年の春、彼の生涯をたどる映画で、恋人だったシュザンヌ・ヴァラドンを演じるの。すごくノスタルジックでパーフェクトな巡り合わせだって思ったわ。

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